あなたにとって、
職場はどんな存在ですか?
インタビュー
“食”は人を良くすると書くように・・・
ー 仕事のやりがいは?
十分に食事がとれない患者様に対しては病室を訪問し食事の嗜好や想いなどお話を伺います。そうすることで、食事の内容を見直し「おいしい」と笑顔で少しずつ食べられるようになり、元気に退院する姿を見ることができました。
また、「食事の時間が楽しみ」や「毎日おいしい食事をありがとう」などの患者様の言葉をいただけるところに大きなやりがいを感じます。コロナ禍の中、家族や友人と直接面会ができず入院生活を不安に感じる患者様もいると思います。
そのような中でも食事を通して笑顔で楽しい時間を過ごせられるように、また、疾患を持つ患者様に寄り添うことで食生活やまわりの環境を理解し、食事のサポートやケアをしていきたいと思います。
患者様の健康や楽しみを食事の面でサポート
ー 将来の未来像・今後の目標は?
管理栄養士として1年間業務に取り組み、1日の業務内容や患者様と直接かかわることで多くのことを学んできました。それと同時に知識の不足や喫食量が少ない高齢の患者様の栄養状態を改善する難しさ、どうしたら患者様の心に響くような栄養指導ができるのかなどの課題も見えてきました。
今後の目標として、より専門的な資格の取得を考えています。これから多くの患者様とかかわる中で自分には何が必要か考えていきたいと思います。専門性を身に付けることで、誰にも負けない強みを持つことができ自信をもって患者様と向き合うことができると思います。
そして、何より患者様が体調の変化や食事の悩みを気軽に話してもらえるような患者様に寄り添える管理栄養士を目指し、患者様の健康や楽しみを食事の面でサポートしていきたいです。
プライベートの時間をしっかり楽しめる
ー プライベートの過ごし方は?
私の職場はほとんど定時で帰宅できるため、しっかりとプライベートの時間を確保することができます。休みの日は、時間を要する用事を終わらせたり、録画したドラマをまとめて見たり、家族や友人と食事やショッピングをして気分をリフレッシュさせています。
私は毎月栄養だよりを作成する役割を担っているため、時間の余裕がある休日に作成しています。本を読み、調べながら完成させるため知識を増やす良い機会になっています。また、私はドラマが好きですが、リアルタイムで視聴しないため、休みの日に一気に楽しんでいます。他にも、仲の良い友人と食事に行ったり、私には年の近い姉妹がいるため気になるお店を見つけて楽しんだりしています。1人での時間や家族、友人と過ごす休みの日は気持ちを切り替えることができる大好きな時間です。
私のベストパートナー
リハビリテーション科 言語聴覚士 遠藤さん
主に、ミールラウンドの際に嚥下機能が落ちた患者様の食事介助を通して、食形態や水分のトロミなどのアドバイスをもらいます。実際、初めて病院で働き、嚥下機能が低下して経口から食事をとることが難しい患者様と関わり、遠藤さんから嚥下についていろいろなことを学ぶことができています。まだまだ嚥下について学ぶことがたくさんあると思います。これからも、患者様にとって楽しい食事を経口から安全に食べられるよう、遠藤さんの力もかりながら学んでいきたいです。
1日の流れ
看護部の病棟ミーティングに参加
病棟のミーティングに参加させていただき、看護師、地域連携室の職員と患者様の情報を収集しています。看護師から患者様の情報を得ることで喫食量が落ちた原因や実際の状態を詳しく知ることができます。
朝礼
栄養科全体の朝礼として厨房職員の栄養士、調理師、従業員と献立の確認や連絡事項などの情報を共有します。
食札作成・検品
患者様の食事の種類、形態など食事の情報が記載されている用紙を準備します。検品とは食事の盛りつけが終了し、患者様へ提供される前に食札と食事の内容が合っているかチェックします。
ミールラウンド
昼食の時間に病棟へ行き患者様が食事をしている様子を見たり、患者様とお話したりすることでカルテでは読み取れない食事の様子や特徴などの情報を確認します。患者様から直接お話が聞ける大切な時間です。
休憩
昼食をとります。
栄養アセスメント記入・多職種合同カンファレンス
血液検査データや食事摂取量をみながら患者様が必要なエネルギーを満たしているか確認します。十分な食事量が摂れない患者様や低栄養の患者様に対しては食事内容の見直しや栄養補助食品の検討をします。また、多職種で患者様の情報の共有を行います。
食札作成・検品
食札作成や検品をおこなって、本日の業務が終了となります。